誰にでも「もし、あのとき〜だったら」ということがあると思う。
気持ちの強弱は別にして、そんなパラレルワールドと自分が。

僕にもある。
「もしあのまま世間一般で言う真面目なままの僕だったら」
という自分が。

この言葉は今現時点での僕からパラレルワールドにいる僕へ。


僕は中学・高校半ばまで勉強しかとりえが無いような少年だった。
一歩を踏み出すことを恐れつづけた結果、
勉強をするという最も差し障りのない方法で、
その若い時間を消費していったのだ。

ただ僕はそんな自分に対していつも溜息ばかりついていた。
自分が何の面白みもない人間であることを常に自覚していた。
本当はもっと色々なことがしたかったし、
面白い人間になりたかった。変わり始めていたんだ。


ターニングポイントがあった。
優秀な成績ゆえ某国大の推薦入試を薦められた。僕は迷った。
だが、最終的に僕は付属の私大にいくことに決めた。

高校最期の一年間、そして大学の4年間という時間を
学問ではなく、MUSIC/SKATE/FASHION/COMEDY
に携わることで消費しようと考えていたのだ。

多少将来のリスクがあっても、真面目な僕が作った成果を捨てても
僕の考える面白い人間になることを僕は選んだ。

勇気がいった。
両親は随分怒っていたな。


あれから早くも5年近くが経つ。
この4年間は当時の僕のもくろみどおり
MUSIC/SKATE/FASHION/COMEDYで費やした。
そして僕は「はたから見ればちゃらんぽらんな男」になった。

そしてこの春僕は大学を卒業し、社会に出る。


パラレルワールドの僕へ、
「よぉ、おまえはこれまでに一体何を手に入れたんだい?」

おれはどうかって?
言葉を濁すなよ。
どうせ臆病さがたたって何もしてこなかったんだろ?
おまえは。

俺は楽しかったよ。
たくさんの音楽と、たくさんのクラブと、たくさんのSKATE、
たくさんのFASHION、たくさんの笑い
そしてたくさんの仲間を手に入れたんだ。

何?公務員受かったて?
それがどうかしたのかよ?
ほんとにお前公務員でやりたいことあんのかよ?
ねぇんだろ?
どうせ差し障りの無いもの選んだんだろ?
他の奴の迷惑にならねぇようにがんばんナよ。

俺?俺はあるよ。
夢があるし、目標がある。
MUSIC/SKATE/FASHION/COMEDY/酒を使って
そして仲間と笑いながら仕事をするんだ。

できねぇって?
やるしかねぇだろ。
たとえ時間がかかったて。
人生は一回きりなんだから。
「本当に」楽しまないと意味がねぇんだぜ。
間違ったことを俺は言ってるか?


随分顔色わるくないか?
満足できてるのか?
今とこれからの自分に。

俺は今も、そしてこれからももっと
どんどん面白く、そして強い男になってやるんだ。
もっともっと笑って生きていくんだ。

どうだい?あの時のままの臆病な俺よ。
俺はお前になりたいなんてこれっぽっちも思わないぜ。


「いつまでも このままでいい  それは嘘 間違ってる」
(ワ―ルズエンド・スーパーノヴァ/くるり)



コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索