IF〜 パラレルワールドの僕へ
2002年3月31日誰にでも「もし、あのとき〜だったら」ということがあると思う。
気持ちの強弱は別にして、そんなパラレルワールドと自分が。
僕にもある。
「もしあのまま世間一般で言う真面目なままの僕だったら」
という自分が。
この言葉は今現時点での僕からパラレルワールドにいる僕へ。
僕は中学・高校半ばまで勉強しかとりえが無いような少年だった。
一歩を踏み出すことを恐れつづけた結果、
勉強をするという最も差し障りのない方法で、
その若い時間を消費していったのだ。
ただ僕はそんな自分に対していつも溜息ばかりついていた。
自分が何の面白みもない人間であることを常に自覚していた。
本当はもっと色々なことがしたかったし、
面白い人間になりたかった。変わり始めていたんだ。
ターニングポイントがあった。
優秀な成績ゆえ某国大の推薦入試を薦められた。僕は迷った。
だが、最終的に僕は付属の私大にいくことに決めた。
高校最期の一年間、そして大学の4年間という時間を
学問ではなく、MUSIC/SKATE/FASHION/COMEDY
に携わることで消費しようと考えていたのだ。
多少将来のリスクがあっても、真面目な僕が作った成果を捨てても
僕の考える面白い人間になることを僕は選んだ。
勇気がいった。
両親は随分怒っていたな。
あれから早くも5年近くが経つ。
この4年間は当時の僕のもくろみどおり
MUSIC/SKATE/FASHION/COMEDYで費やした。
そして僕は「はたから見ればちゃらんぽらんな男」になった。
そしてこの春僕は大学を卒業し、社会に出る。
パラレルワールドの僕へ、
「よぉ、おまえはこれまでに一体何を手に入れたんだい?」
おれはどうかって?
言葉を濁すなよ。
どうせ臆病さがたたって何もしてこなかったんだろ?
おまえは。
俺は楽しかったよ。
たくさんの音楽と、たくさんのクラブと、たくさんのSKATE、
たくさんのFASHION、たくさんの笑い
そしてたくさんの仲間を手に入れたんだ。
何?公務員受かったて?
それがどうかしたのかよ?
ほんとにお前公務員でやりたいことあんのかよ?
ねぇんだろ?
どうせ差し障りの無いもの選んだんだろ?
他の奴の迷惑にならねぇようにがんばんナよ。
俺?俺はあるよ。
夢があるし、目標がある。
MUSIC/SKATE/FASHION/COMEDY/酒を使って
そして仲間と笑いながら仕事をするんだ。
できねぇって?
やるしかねぇだろ。
たとえ時間がかかったて。
人生は一回きりなんだから。
「本当に」楽しまないと意味がねぇんだぜ。
間違ったことを俺は言ってるか?
随分顔色わるくないか?
満足できてるのか?
今とこれからの自分に。
俺は今も、そしてこれからももっと
どんどん面白く、そして強い男になってやるんだ。
もっともっと笑って生きていくんだ。
どうだい?あの時のままの臆病な俺よ。
俺はお前になりたいなんてこれっぽっちも思わないぜ。
「いつまでも このままでいい それは嘘 間違ってる」
(ワ―ルズエンド・スーパーノヴァ/くるり)
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